第175章 思惟
「――――いい子だ、ナナ。昨晩のように可愛く鳴けよ。」
「――――深夜まで、の、雑務は……させないように、あなたが……言ったのに………。」
「ああ、約束は守る。時計の針が12時を指すまでにちゃんと、トばして寝かしつけてやる。」
「……お、風呂も入って、な……!」
「――――問題ない。お前の味がするなら好都合だ。」
「問題あります……っ……、嫌だ、やめてくださ……!」
流石にお風呂にも入ってないまま交わるなんてできなくて、また腕に力を込めながら首を横に降る。
「おねが、リヴァイさ………。」
「――――俺のナナだろう?」
「――――………。」
「言え、俺のものだと。抱いてくださいと――――……乞え、求めろ。」
リヴァイさんの息が荒い。
3年分の情欲は……昨日一晩では到底昇華できなかったようだ。興奮した息遣いがまた、私の背中を粟立たせる。
「――――私、は……リヴァイさんの、ものです……。」
「――――俺は抱きたい。お前はどうしたい?」
「―――――………抱かれ、たい………。……私に……くださ……い………。」
意地悪く僅かに口角を引き上げて意志を確認してくることへ諦めながら……でもどこか、そんなにも求められて嬉しいという気持ちと共に湧き上がる歪な愛情は、絶対的服従の姿勢へとなり代わる。
――――拭いきれない罪悪感に灼かれながら彼の望む通りに卑しく彼を求める。そんな私を見て、リヴァイさんはとても満足げに、たまらないと言うように、更に色欲の色をその瞳に強く宿した。
「―――――最高に可愛いな。ナナ。」
――――それからはもう、ただひたすらに体温を重ねて……私の低い体温がリヴァイさんと混ざり合って少し上昇し、彼の体温は私に分け与えられて少し下がって……中和したんじゃないかと思うほど深く交わった。
毎日こんなことになったら、病気じゃなくても死んでしまうかもしれないと呆れながらも
私は愛しいその人を受け入れる悦びに何度も体を震わせて、鳴いていた。