• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第175章 思惟




「――――あの薬をお前がちゃんと毎日飲むか、見張る必要もあるしな。」



「見張らなくても飲みますよ……!」



「だめだ、信用ならねえからな。飲ませてやる。俺が、毎日口移しで。」





そう言うとひょい、と簡単に私の身体を抱えた。





「あっ!え、ちょっ……!」



「諦めろ。」





つかつかとリヴァイさんは自室に向かう。

ガチャ、と鍵を開けて私を担いだまま部屋に入った。







「――――リヴァイさ―――――……んっ………。」







当たり前に唇が塞がれる。

――――昨日からもう数えきれないほどキスをしたのに、なぜまだこんなにも心臓を圧搾されそうに苦しくなるのだろう。両手を壁に貼り付けられて、唇で熱を交換する。



――――そう言えばエルヴィンは、キスすら駆け引きだった。



私を乱しては、途中で意地悪く引いて……私がたまらずに舌を差し出すのを待つ。差し出したら最後、絡めとられて――――魂まで抜かれるような、そんなキスだ。



リヴァイさんは――――、ひたすらに、私を侵略するように攻めるキスで……。



むしろ逃げるように舌を引っ込めても、無理矢理……唇を割られて、引っ張り出されて食んで、絡めとる。







「……ふ、……ぅあ、……っ……ん……!」







私の思考を奪いながら、これもまた当たり前のように私の兵服を解いて、脱がせる。

最初に翼のエンブレムがついたジャケットを床にばさ、と投げ捨て、性急にブラウスのボタンを外しながら頬から首筋に舌を這わせる。

――――あぁもう駄目だ、これは……食べられちゃう……んだ、また……。抵抗しようと腕に力を込めていたそれを諦め、脱力するとリヴァイさんは満足げに、少し歪な笑みを向ける。



/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp