第173章 情炎② ※
「んっ、や、リヴァ、イ、さ……!」
「――――何回イけるか、楽しみだな。」
「……っまだ、私……心がぐちゃぐちゃの、ままで……っ……。」
「――――関係ねぇ。なら俺一色に染めるまでだ。」
そう楽しげに耳元で囁かれた瞬間、また私を凶暴なそれが貫いた。
「ぁああぁっ………!だ……めぇっ……!」
「だめじゃねぇだろ。ぐちゃぐちゃに絡みついて、俺を扱いてイかそうとしてんじゃねぇか。」
「んぁっ……ちが……っ、あっ、ァあっ…。」
「ナナ……逃げるな、こっち向け。」
どうしてものけ反る顎をまた捕らえて、ぐいっと強引にリヴァイさんのほうへと向かされるとまた、唇を塞がれる。
――――よりによって、この、体勢で。
エルヴィンが片腕を無くしてからは、こうやって私を抱くことが多かった。こんなことをリヴァイさんに体を赦しながら思い出すこともおかしいけれど、事あるごとに蘇る。私の中のエルヴィンとの記憶が、今でも鮮明に。
それを思い出しているなんて悟られないように、声を噛み殺して耐える。
――――でもきっと、リヴァイさんはそれも全てわかってる。
わかってて………何度も何度も私を抱く。
それは抑えられない愛による欲がそうさせているのか………エルヴィンへの仕返しか………その両方か。