第173章 情炎② ※
リヴァイさんの欲の滲んだ鋭い目が私を捕らえた。
またこの身に降りかかるのであろう快感を超過した甘い苦痛とも呼べるその感覚が怖くて、反射的に彼に背を向けて丸まった、のだけど……ベッドの上で逃げられるはずもなく、簡単にまた背中から厚い胸板に引き寄せられて捕われる。
「逃げんなよ。」
抱き寄せられたそのお尻に、まったく眠る気配のない熱くて固いそれが押し付けられた。
「……やっ……なんで……もう、回復してるん、ですか……!」
「あ?3年分溜まってんだぞ?たった2回で終わるわけねぇだろうが。」
「~~~ほら、でも……明日も朝、早い……!」
「早くない。」
「えっ。」
「10時に出ることにしてる。お前はぐずぐずになるまでヤった後は起きねぇからな。」
「~~~~~………。」
「あと12時間はあるな。」
「無理、です……、壊れるかもしれない……。」
「壊れたら、また抱いて繋ぎとめりゃいいとお前が言ったよな?」
「!!」
「――――なぁナナ。溺れようか、愛欲に。」
後ろから抱きしめながら、私の顔を強引に振り向かせて言う。溺れようかって、聞くけど……絶対に私にNOとは言わせてくれないくせに………。
「だ、め………。」
「だめじゃない。もうこんなに悦んでる。お前の身体は。」
「……ふっ、ぁ………!」
私の太ももの間に自身を挟んでゆっくりと、快感の芽をこする。その度に腰がびくびくといやらしく動いてしまう。
私を抱き締めていた左手は口内を混ぜて乱しながら、右手で私の膝を持ち上げて、ついでのように胸を掴んでその先を指で意地悪く弾く。