第167章 Love Letter
「一人じゃない。大丈夫だ。」
「――――………。」
「俺もハンジも、サッシュも、殺しても死ななそうな104期の奴らもいる。」
「………はい………。」
結局リヴァイ兵士長は、私がぐずぐずと時間をかけて食べるのを最後まで見守ってくれて、部屋まで送ってくれた。
私の部屋の前で、ぺこりと一礼をすると、いつものぶっきらぼうな声で兵士長は言った。
「――――早く寝ろよ。」
「はい。」
「…………。」
「――――リヴァイ兵士長?」
なぜか少し黙ったまま、リヴァイ兵士長は何かを考えた。そしてさら、と私の頬に触れる。
「――――眠れないなら、俺の部屋に来い。」
「………っ………。」
「お前を寝かしつけるのは得意だ。――――手段は、任せてもらうが。」
その関係性を新しいものにしたいという意志か、それともただ、私の事を見てられない保護者としての言葉か。
測れないまま、曖昧に返事をした。
「……大丈夫………眠れ、ます……。」
「そうか。」
リヴァイ兵士長は表情を変えることなく、私に背を向けた。