第14章 疎通 ※
「いっ………っ!!」
痛いに違いない。
俺自身、狭すぎるナナの体内が収縮するたびに痛みを感じるほどだ。
こじあけられる側は、どれほどの痛みだろうか。
でも、やめられねぇ。
「………悪りぃな………。」
「……だ……いじょ……ぶ……です……っ……。」
更に腰を進めると、ブチっとナナの中を裂く感覚があり、ゾクリとする。
目をやった先にはナナの鮮血が滲んでいる。
俺を受け入れた証。
俺が流させた血。
誰も犯したことのない白雪に足あとをつけたときのような、好奇心と征服欲を孕んだ、なんとも言えない快感が押し寄せる。
ナナは小刻みに息を吐き、時折痛みによりぎゅっと閉じられる瞼には涙が溜まっている。
「は、入り……ました………?」
「いや………まだ、先だけだ………。」
ナナはぎょっとして目を見開き、俺を見上げた。
「くそ………っ………。やめるか?と聞いてやりてぇが、無理だ。まだ、いけるか?」
ナナは困ったように眉をハの字にして少し笑った。
「はい…!」
俺はナナの手をとり、指を絡めてその唇に口づけた。
舌をからめ、体温を分け合おうとするかのように深くつながる。
「ん………っ………はぁ……っ………ぁ………!」
「……は………ナナ………っ……挿れるぞ、耐えろよ……っ……!」
ナナの腰を掴み、引き寄せると共に俺は腰を突き入れた。
うねるナナの体内をこじ開け、深く自分をその中に収めると、白い身体は弓なりに反り、ひと際大きな声を上げた。
「やっ……あぁぁぁぁっ…………」