第14章 疎通 ※
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バスタオル1枚纏っただけのナナを再びベッドに降ろす。白銀の濡れた髪が肌に貼りつき、滑らかな肢体の曲線をより際立たせ、滴る水滴は肌の艶やかさを印象付ける。
女を、いや、何かをこんなにも綺麗だと思った事はない。
さっき1回抜いたばかりだというのに、目の前のその女を見るだけで再び自身が滾るのがわかった。
抜かなければ、俺は朝までナナを抱きつぶしてしまうだろう。
元々その行為に淡泊だった俺が、この有様だ。
ナナに出会ってから、自分自身の知らない領域が増えていく。
ナナは頬を上気させ、どこか不安げに恥じらいながら俺を見上げる。覚悟はできている、といった顔だ。ふと、ナナの細い指が俺の胸をなぞった。
「………綺麗………。」
ナナが呟いたその言葉は、俺には理解できなかった。
「………お前のほうが、綺麗だろ。」
口をついて出たその本音に、ナナは目を丸くして少し困ったような表情を見せる。
「ナナ。」
「は……い……。」
「抱くぞ。」
ますます頬を紅潮させ、ナナは頷いた。
指でナナの秘部をなぞると、ぴくんとナナの身体が反応する。とろりとした液体が指に絡み、意地悪くナナの目の前でその指を舐めて見せる。
ナナは見てられないとばかりに目をギュッと閉じて顔を背けた。
細い太ももを押し上げ、自身を秘部に押しあてて上下に擦ると、ナナの愛液が潤滑油の役割を果たし、入り口へと誘導される。
腰に少しずつ体重を乗せると、なにかを引き裂くような感触と共に、少し、ほんの少しずつ俺はナナの体内に侵入していった。