第150章 恵愛 ※
「………ぅ、あ、っ……、や、ぁあっ……。」
ナナはまだやや焦点の定まらない目で悩ましく口から吐息を漏らしている。
覆いかぶさってその唇を塞ぎながら律動すると、ナナの両腕が俺の首に回されて、“離さない”とでも言っているかのように、舌を絡ませてくる。それに――――下も、まるで搾り取ろうとしているかのように締まって蠢く。
これは本当にまずい。
出し尽くすまで止められそうにない、悪魔的な快感だ。
「……ん、ぁ、っ………きもち、いい………エルヴィン……ッ……。」
「――――どこがいい……?」
「おく……っ、おく、変……なのっ……だめ、な、ところにまで……届いて……っ……!」
口をぱくぱくさせながら、蕩けた顔でまた俺を煽る。
「――――ここか?」
「~~~~~………っっっ………!」
意地悪く最奥にごり、と当てたまま揺さぶると、ナナがわかりやすくビクン、と身体を大きく痙攣させて―――――またイった。
「――――一度、俺も――――出すよ。」
まるで慈しむなんて言葉がそぐわないほどナナを激しく揺さぶって、その欲望を吐き出した。