第146章 食欲 ※
「……んっ……?なに、してるの………?」
「――――もし君が特別な能力を持った巨人だったら、ここをかみ砕けば――――俺にそれが継承されるのかと思って。」
「………ふふっ、そうだね。でもそしたら、エルヴィンも巨人にならなくちゃいけないね?」
「――――君を食べてしまえるなら、なってもいいかな。」
「私を食べたいの?」
ナナが面白い事を言う、と言う好奇の表情で俺のほうを振り返る。
「――――食べたい。」
「――――ん……。」
赤く熟れた果実のような唇を再び喰らう。ちゅく、と唾液と弾む息を絡ませながら、ナナは言った。
「――――いいよ、食べて。でも私も、まだ、食べたい……。」
ナナがねだるその言葉に応えるように、ナナの背中に預けていた体をずらしてベッドに横たわり、ナナの左膝を後ろから抱えるようにして、卑猥な割れ目を開く。
そこに再び勃ちあがった自身を擦りつけると、中からにじみ出た白濁がにちゃにちゃと音を立てる。
――――背徳的な快感だ。
「………いやらしい、音……。」
ふぅふぅと息を荒げながら、ナナは再び自身を裂く熱を期待するようにゆらゆらと腰を揺らしている。
「――――ナナ、自分で挿れて。」
耳を食みながら指示をすると、ナナは自身の秘部に手を添えて俺を体内へ導いた。
「………ん…、う、あ、入っ………た………。」
「――――中がどろどろだ。君のか、俺のかわからない。」
たん、たん、と一定のリズムで腰を打つ。
ナナはそれに合わせて小さく噛み殺すような声を上げている。