第146章 食欲 ※
口に出すほどに、目も当てられないほど愚かな嫉妬心が燃え上がる。
ナナの身体をうつ伏せに返して、覆いかぶさって最奥をがつがつと貪る。片腕ではバランスがとれず……力の加減もできない。
粘液が混じり合い糸を引き、肉がぶつかる音は耳から理性を奪っていく。
「――――ナナ……ッ……乞え……どこに欲しい……!」
「――――私の中に――――…………いっぱい、出して、……っ………。」
乱れた髪の隙間から、淫靡な瞳が見える。朦朧として、言われるがまま中に出してと乞う淫乱な女。
「受け止めろよ………、1回じゃ、終われそうにない……!」
益々ナナの中を貪って蹂躙して、ナナが恍惚とただ意味を成さない喘ぎ声をあげる。
「ッあ…っ…、ひっ、う、ぁあっ、あぁあっ……やぁああっぁ―――――………。」
ナナがビクッと身体を硬直させたその瞬間に、俺の溜まりに溜まった欲や鬱憤の塊もまたナナの身体の奥に、どくどくと大量に解き放たれた。
「……は……っ……ぁ、出てる………。」
ひく、と時折身体を痙攣させながら、注ぎ込まれる精を感じるナナの背中に覆いかぶさって体重を預ける。
いつか不自然についていた耳の後ろの真紅の花びらのような痕も、俺が付けた数々の痣や噛み跡も無くなっていて、真っ白で滑らかな肌に安堵する。
巨人と密接な関わりのある脊椎……首の後ろから背骨にかけてのその場所は、以前よりも骨が浮き出ていて―――――
それを舌でなぞってがぶ、と噛んでみる。