第134章 恥辱 ※
「ははっ……腰がビクビクしてるよ。あぁ……いい………想像よりもずっと綺麗で、厭らしい――――……何年も待った甲斐があった……。無垢な少女よりも、他に愛する男がいるのに淫らに堕ちて行く女の方が―――――美しい。」
靄がかかった思考の奥の方で、誰かのはぁはぁと荒い息遣いが聞こえる。カチャカチャと金属音がして―――――ぐい、と私の両膝が開かれた。
「――――ぁ………。」
熱くて固いものが、入り口付近を上下に往復する。
エルヴィン……?
エルヴィン……抱き締めて、抱いて―――――私を、放さないで………。
「――――エルヴィン……?」
ぐ、とその熱い杭の先端が埋められそうになって――――、愛しい人のそれを待った。
その瞬間、目を覆っていた何かが取り払われて光が目に入る。眩む視界の先には金髪が揺れていて――――、その奥にあるはずの私を射る目は、大好きな美しい蒼い瞳ではなく―――――、
昏いグリーンの、歪んだ瞳だった。
「――――残念。あなたを犯すのは、エルヴィンじゃない。あなたが嫌悪する――――僕だ。」
「――――ッいやっっ……や、めっ……!―――――ぁ、あ、やっ……ぁ、いやぁあ――――……っ……!!!」
――――それは容赦なく私の体内に侵入して―――――、激しく、強く、何度も―――――その行為を思い知らされるよう最奥をこじ開けられる。
ごめんなさい。
ごめんなさい―――――
エルヴィン、リヴァイ、さん………。
「――――ぁあ――――……、たまらない……っ……、ナナ、ほら……いいのか?エルヴィン団長以外に身体を許して……エルヴィン団長はさぞかし、あなたを軽蔑するだろうね。――――惚れた女が、とんだ売女だった……ってね……。」
「あっ……や、いや、ッひ…っ…、ごめ、なさい……ごめ、エルヴィ……、やだ、嫌わ、ないで……っ……。あぅ……ッ……、は、あっ……。」
「――――絶望する女の、なんて……美しいことだと……いつも、思うけれど………あなたはまた――――……格別だ……。――――一生可愛がってあげよう―――……ナナ。」