第133章 波瀾
「――――それさえも、俺達がこの世界の実権を握ることができたのなら、死ぬ予定だった奴がだいぶ……死ななくて済むらしい。結構なことじゃねぇか。全てお前次第だヒストリア。従うか、戦うか。どっちでもいいから選べ。―――――ただし―――――時間がねぇから今すぐ決めろ!!!!」
「やります!!!!」
俺の怒声に怯えながらも、震えながらもヒストリアは承諾した。
「私の次の役は女王ですね……?やります。任せてください……。」
「――――よし。……立て。頼んだぞ、ヒストリア。――――ニファ、話を進めてくれ。」
想定していたとおり、その場にいた奴らの反応は二分していた。アーベルやケイジ、ニファや――――ミカサのように、腹を括れている顔の奴ら。
そして……俺のこのやり方に不信感を募らせている、104期の面々だ。
――――それでもやるしかねぇ。
ここから先は―――――本格的な人間同士の、殺し合いだ。