• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第129章 苦悶③




「――――てめぇがナナにしたことを、俺は赦してねぇ。」



「――――………!」



「………リ、ヴァイ……兵士長……、やめて………ください……!」





血の気が引いた。

ロイもまた同じように、真っ青な顔をして――――、でもリヴァイ兵士長に心底の嫌悪の顔を見せた。何か強い意志を持って、怖いだろうに、リヴァイ兵士長を睨み付けた。





「――――姉さんは、エルヴィンさんのものだ。手を出すなよ。」



「てめぇに言われる筋合いはねぇよ。これは俺とナナとエルヴィンの問題だ。シスコンのクソガキは引っ込んでろ。」



「あんたに姉さんは似合わない。昔のことなんて時間が経てば失われるんだ。」



「――――うるせぇ……。」



「――――ロイ!!!黙って!!!」





今リヴァイ兵士長をこれ以上乱すようなことを言わないで。思わずロイに向かって叫んだ。その瞬間、ぐらり、と視界が揺れた。





「ナナ!!」



「――――姉さん?!」





どうして。

どうして――――、思うように、身体が動かない。目も少ししか開けない。





「――――こういうことだ。お前が診ろ。そのために呼んだ。」



「………言われなくても診るよ……!」



/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp