第107章 肯 ※
「ずっと前からそう、エルヴィンの目に囚われて、その手に触れられたら―――――抗えない。指先から、いけない薬が、出てる……。」
「いけない薬?」
医師であるナナの口から出た“いけない薬”が面白くて、ふっと笑みがこぼれる。
「私をおかしく――――いやらしくする、薬……。」
ナナが蕩けた目と紅潮した頬をもってふぅふぅと息を弾ませる。
「それは君も出してる。身体中の―――――あちこちから。」
結合しているナナの秘部をなぞり、溢れんばかりに滴る蜜を指に絡めて、指の間でわざと糸を引かせて―――――それを舐めて見せる。ナナの中が、ぎゅっと収縮した。
「………ばか……っ!!」
顔を真っ赤にして怒るナナを強く抱きしめた。
「――――可愛い、ナナ。君が愛しい……、何よりも大事だ。死ぬなよ……。」
「うん……。」
そう言ってまたキスをして、律動を開始する。