第98章 帰巣 ※
エルヴィンが身体を上に移動させて、私の首筋を、肩を噛む。
「エルヴィン……興奮、してる……?」
「―――してるよ。全く余裕がない。」
「――――あっ………。」
ぐい、と下着を引き下げられて、露わになった胸にも食いつかれる。齧る様に胸を口に含んで、口内で器用に舌で先端を押しつぶして、転がしてくる。
それだけでもう―――――私も、ぐしょぐしょに濡れているのを自覚していた。
「あ、んっ………はぁ、っ……や、っ、あ……。」
「――――駄目だナナ、すまない。我慢できない……っ……!」
そう言ってエルヴィンは上体を起こしてカチャカチャとベルトを外すと、若干の恐怖を覚えるほど血管が浮きだって大きく反り立つそれを取り出した。
「――――っ……すご、い……。」
「――――とりあえず一回出さないと、おかしく……なりそうだ……。」
「いい、よ……きて……?」
脚を開いたまま両手をエルヴィンに向かって伸ばすと、堪らない、と言いたげに少し笑って、それを私の入り口に宛がった。
ぐぐ、と腰を進められると、その先端の大きさを飲み込むのにひりひりと痛む。けれど、好きだから。愛おしいから―――――無意識にエルヴィンの首に手をまわして、奥に誘い込むように体を引き寄せる。
「あ、あ……ナナ、そんなにしたら、いきなり最奥まで、入って……しまうぞ…?痛い、だろう……?」
「――――いいの……来て、――――奥まで……。」
「あぁもう……くそっ………、知らないぞ……泣くなよ?」
そう言うとエルヴィンが私の開いた両膝を押さえつけて、力任せに最奥までそれをねじ込んだ。