• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第98章 帰巣 ※




壁外調査から帰還後、そのメモに書かれた内容を見て幹部会が行われた。ハンジが興奮絶頂の様子で話す。





「巨人が人語を話したと記されてる!!とんでもない発見だよ!!」



「――――気持ち悪ぃ話だ。が――――、あのイルゼが嘘を残すようにも思えない。」



「数年前の知性を持っていたと見られるジャックも―――――、あれから同じような巨人には出くわしてないものの、こういった知性を色んな要素で見せる巨人は確実に実在するようだな。そもそも―――――シガンシナ区の壁門を破壊したとされる超大型巨人も、知性があった可能性が高い。偶然、最も耐久力の弱い門を蹴破っただけとは考えにくい。ウォール・マリアへの壁門を体当たりで破ったという巨人も―――――同じくだ。」



「――――恐ろしいね……。」



「――――考えたくもねぇことが、色濃くなるな。」



「『―――巨人は対人殺戮兵器であり、この世界は、実験場―――――』」





エルヴィンが、恐ろしい言葉を口にした。





「――――あ?」



「――――え?」



「――――ナナが言った言葉だ。彼女の口からこれを聞いた時、ゾクッとしたよ。」





――――あのナナが。人を救うことに駆けまわっていたナナが、想像を躊躇う程の恐ろしい仮説を説くとは――――思っても見なかった。





「……怖すぎて考えたくもないけど、あながち可能性は0じゃない……かもね……。」





ハンジが青い顔をして呟いた。

/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp