第8章 訓練 ※
マリエは片手を俺の顔によせ、愛おしいとばかりに眼を見つめる。感情が高ぶっていることが、膣内の締め付けから伝わってくる。もう、イきそうなのだろう。
俺もそれに合わせて律動を大きくする。入り口まで引き抜き、一気に最奥まで貫く動きを繰り返す。
「あぁぁっ!!……おねが……い……っ………!あぅっ……んんっ!!……中に………中に出して……くださ………っ!」
激しい抽送を繰り返し、達するその直前に自身を引き抜く。
片足では耐えきれず、崩れ落ちたマリエの顔や体に、白濁の精液が付着した。
「…………ガキが欲しいなら、一生添い遂げる奴と作れ。俺はお前を守れねぇ。」
マリエは自分の要望がかなわなかったにも関わらずどこか嬉しそうに涙を流したまま頷き、女というのはとことんわからねぇもんだと思った。
俺が備品庫から出て執務室に戻り、その扉を開けようとしたその時、隣の団長室の扉が開いた。
「ああリヴァイ。」
エルヴィンから声をかけられる。
「なんだ。」
「マリエ・リンドブルを見なかったか?」
「あぁ………あいつなら、まだ備品庫にいると思うが………今は行ってやらねぇほうがいい。」
「………本人から、聞いたのか?」
「ああ。退団するんだろう。」
「そうだ。………それで、お前の髪が珍しく乱れている理由と、マリエが備品庫にいる事は関係があるのか?」
「そうだな。あいつの最後の願いとやらを叶えた。それだけだ。」
エルヴィンは困った、とばかりに少し眉を顰めてため息をついた。