第8章 訓練 ※
「脱げ。」
「はっ………はい………。」
マリエは従順に服を脱ぎ、俺の前に立った。
「壁に手を付いて後ろを向け。」
「あの………向き合って……したい……です………。」
「……顔を見られるのは好きじゃねえ。嫌なら、やめるか?」
「いえっ………すみません………。」
俺の言う通り、両手を壁に付き、尻を突き出す格好になる。屈辱的だろうに、そこまでして情けが欲しいのか。
俺には理解できなかったが、身体は本能に従い、俺の下腹部には血液が集まり、固さを増していく。
だが、頭の芯は冷え切っていた。
入り口にそれを宛がい、徐々に力を込めてその体内を侵していく。最奥まで貫くと、その拍子に涙の滴が飛んだ。
「あっ……あぁぁっ………んぅうっ………!」
マリエは身体を揺さぶられながら、腰を掴む俺の手に自らの手を重ねてくる。
時折振り返って、俺を見上げるその目からは、律動の度に滴が零れ落ちていた。
「好き………ですっ………あぁっ………あっ…はぁっ……!すき……っ……!」
俺の顔を少しでも目に焼き付けようとするかのように、打ち付けられる衝撃に耐えながらも健気に俺の方を振り返る。
自分の眼に相手を映し、相手の眼に自分を映したいのか。
それに似た感情を、俺も知っていた。
マリエの片足を掬い上げ、身体を少しだけこちら側に向ける。掬い上げた脚を俺の肩に乗せるようにして、耳元でそっと囁いてみる。
「………満足か?」
「………リヴァイ……兵士長……っ!」