第8章 訓練 ※
俺はナナを抱き抱え、ナナの自室を足で蹴ってノックする。
「は~い!」
アルルの声が聞こえ、扉が開いた。
「えっ!リヴァイ兵士長?!」
アルルの後ろで、寝そべっていたリンファが飛び起き、慌てて髪を手櫛で整える姿が目に入った。
「悪りぃな。こいつ、執務室で寝やがって……届けにきた。」
「す、すみません!兵士長自ら……!」
「ちょっとナナ!あんたね……!」
リンファがナナに声をかけようとしたが、それを遮る。
「……今日だけだ。寝かしておいてやれ。」
「………はい……。」
リンファは少し拗ねたように口を尖らせていた。
「こっちです!」
アルルは慌ててナナのベッドの方へと俺を案内した。俺はナナをゆっくりベッドに寝かせると、布団をかけて部屋を出た。
「お前らも早く寝ろよ。」
「はいっ!おやすみなさい!」
「おやすみなさい!」