第8章 訓練 ※
午後、私は生まれて初めての走り込みと、トレーニングで息も絶え絶えになっていた。全身の筋肉がガクガク震え、まるで自分の身体ではないみたいに言うことを聞かない。
なんとか必死に自室までたどり着くと、ベッドに倒れ込んだ。
「ナナ!大丈夫!?」
アルルが私に駆け寄ってくれる。
「大……丈夫……。ただ、筋肉の損傷が酷くて……今まさに全身の筋肉を修復しているんだって、こんなに実感したのは初めて………。」
「なにそれ!でもほんとに、しばらく動けないんじゃない?食事、持って来ようか?」
アルルが私の身体をさすりながら、気遣ってくれた。
「 アルル、甘やかすのやめなよ。初日からそんなんで、どうすんのさ。」
「リンファさん……最初くらい、少し助けてあげたって……。」
「いいのアルル、リンファさんの言う通りだから!こんなことで、兵士だなんて胸張って言えないもんね。」
私は力を振り絞ってベッドから起き上がり、アルルに連れられてよろよろと食堂に向かった。なんとか食事を終えた私は、兵士長補佐の仕事がないかリヴァイ兵士長の執務室を訪ねた。
扉をノックし、名乗る。
「リヴァイ兵士長、ナナです。」
「……入れ。」
リヴァイ兵士長の声を確かめてから、執務室に入る。
「失礼します。」
「……ナナ、お前はちょっと待ってろ。」