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【進撃の巨人】片翼のきみと

第82章 深愛 ※




「イきたいと言えるか?」



「―――――………。」





ナナが困惑しながらも唇を動かすが、やはり声は出ない。





「出ないか。じゃあそうだな、イきたければ俺にキスをして。誘え、俺を。いやらしく、淫らに。」





少し戸惑いながら、ナナは俺の唇に小さく口付けた。





「――――とても可愛いが――――……そんな子供じみたキスじゃ駄目だ。」



「…………っ………。」





はぁはぁと息を荒げて、舌を差し出して俺の舌を絡めとる。

ナナの中の何かのスイッチが入ったように、食らうように唇を求める。



ゾクゾクする。



人形のようだった君に心が戻って、

その君は何もできず打ちひしがれる少女のようで――――、

そして今、こんなに淫らな女だ。



ナナの右手が耐えきれず、執務の机に背中から倒れ込む。それでも止まることなく、右手で俺の頭を押さえつけて、奥の奥まで繋がろうとするかのようなキスをする。

2人の息遣いと鼓動が混じり合って――――また熱を増幅させる。







「――――……君はいつも、期待を最高に……裏切るな………!」







ナナのシャツの襟元を無理矢理こじ開けると、いくつかのボタンが飛んだ。

そんなことに構いもせず、暴いて曝け出した胸に食らいつきながら秘部に指を埋めると、またナナがビクッと震える。



ナナの体内は狭くて、溶けるように熱くて、指でナナの好きな内壁を擦りあげると、その刺激に合わせるように身体をガクガクと震わせる。

その目は焦点が定まらず、快感を追っているように揺れる。

声にならないながらも、ひきつけるような呼吸が、微かに音を発する。







「……っ……!!…………、ん………っ………、………!」





「――――ほら、イけ。乱れる君が見たい。」







激しく中から搔き出すように指を抽送すると、俺にしがみつくように全身を収縮させながら、小さく潮を散らしてナナは果てた。

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