第8章 訓練 ※
続いてアルルの訓練に目をやると、たどたどしくも懸命に訓練をこなしている。
ガス切れを怖がっているのか、ガスのふかしが甘く、移動に瞬発力がない。
「アルル。」
「はい!」
「お前は何をそんなに怖がっている?」
「………!」
「ガスを節約する意識を持つのは重要だが、やりすぎだ。瞬発力がなさすぎる。巨人に近づく前に、捕まるぞ。」
「は、はい……!」
「お前は体重が軽い分、そのままでも他の奴らよりガスの使用量は少ない。あまり押さえ過ぎず、移動速度を上げろ。……生還率を上げたければな。」
「はいっ!」