第7章 調査兵団
「俺が最初に忠告しただろう。お前は目立ち過ぎる。お前を自分のものにしてぇと思う奴だっているってことだ。」
「………はぁ………?」
リヴァイ兵士長が、私を見つめる。
「……理解してねぇだろう。」
「えっ、いや、しています。多分………。でも、私を自分のものにしたい、なんて方いるのかなって………。」
「………てめぇは………。」
「だって、私はリヴァイ兵士長のものじゃないですか。」
「………………。」
「えっ?!」
リヴァイ兵士長は、ただ目を見開いて口を噤んだ。思わず、私までも焦ってしまう。何か、変な事を言ったのだろうか……。
「だって、専属補佐ですよ。いつも側にいます。どんな命令でも遵守します。あなたは私を使う立場の方です。」
至って真面目に、リヴァイ兵士長の目を見つめて力説したのだが、リヴァイ兵士長は片手で目元を覆ったまま、頭を抱えるような形になってしまった。
「………クソ………タチが悪りぃ………。」
リヴァイ兵士長がボソッと何かを呟いたように思ったが、聞き取れなかった。相当呆れさせてしまったようだ。私はまたしても、しゅんと肩を落とした。