第7章 調査兵団
「早速か………。」
「まぁ、さっきの様子だと大丈夫でしょ!ナナは芯も強い子だから。」
「……そうだな、こんな些細な人間関係でつまづくようでは、調査兵団の一翼を担う人材にはなれないからな。頑張ってもらわねば。」
「あっ、まーたエルヴィンは意地悪な顔してるね。リンファのところへの同室決めたの、あなたでしょう?」
「さぁ?偶然部屋に空きが出ただけだが?」
「そうだリヴァイ、女同士のもめごとに、あなたは出て行っちゃだめだよ。ナナもそれをわかってたみたいだし。まぁ、泣き言言ってくるような子ではないけどさ、元から。」
「……出るわけねぇだろ。面倒臭ぇ。」
私が部屋に戻ると、リンファさんは入り口に背を向けてベッドに横になっていた。眠っているのかは、わからない。アルルさんは小声で、部屋の使い方を色々と教えてくれた。
「わからないことがあったら、いつでも聞いてね。」
「はい、宜しくお願いします。……あの、アルルさん、もし立体機動装置についての本や資料などがあれば、目を通したいのですが……。」
「あ、訓練兵の時のならあるよ!!ボロボロだけど……。」
「全く問題ありません。良ければ、貸して頂けますか?」
「もちろん!」