第60章 慕情 ※
「や、っぁ、だめ、エルヴィン……団長っ……、そんな……っ……だめです……!」
「――――なにがだめだ?こんなに甘くて美味しい………。」
「やだ、だめ……あぁ……っ……いい………っ……!」
「………ふふ、素直で可愛い……。」
「―――――っ……あ―――――……。」
悦ぶところを舐め上げながら、欲しがる肉穴に指を埋める。
ナナは華奢だからかその中は狭くて浅く、指でも簡単に最奥を探れる。
体内をくまなく、探るようにかき混ぜて奥を刺激すると、再び中がびくびくと震え始めた。
「―――――ナナ。またイくのか。」
「―――――ごめ、なさ………ッふ、ぁあ………っ……!」
意地悪く達することを小さく咎めてみると、更に中が締まる。―――――ナナの中にある小さな被虐嗜好に応えるように、俺の中の嗜虐性に火がついた。
「――――指でいいのか?」
「―――――っ………。」
「―――――どうして欲しい。言ってごらん、ちゃんと。」
イかせてもらえないもどかしさを涙にして瞳に浮かべながら、はぁはぁと荒い呼吸の隙間でナナは言葉を紡ぐ。
「―――――エル、ヴィン………の………。」
「――――ん?」
「――――いれて………っ………。」
「―――――………。」
潤んだ目と、濡れた唇、紅潮した身体と頬。
肩を揺らすほど息を荒げて俺に身体を貫けと乞う。
―――――ああ駄目だ、俺はこの娘に溺れている。
どうにかなりそうだ。