第4章 そうだ、修行をしよう
「トウキ!職員室まで来い!」
次の日の放課後、教室に先生の怒鳴り声が響いた。
トウキの他にも何人か呼ばれている。
呼ばれた瞬間、ビクっと体を跳ねさせたトウキは、バッっと私を見るが、私は気づかない振りで帰り支度をする。
トウキはそれ以上何も言えなかったのか、言うだけ無駄と思ったのか、黙って出て行く。
内容が気になった私は、帰りにそろりと職員室前の屋根の上に身を顰める。
中の様子を伺っていると、
「だってじゃないだろ!」
と、一際大きな声が響いた。
実は、今日の昼過ぎ。
先生には、演習場での事の顛末と、大岩を片付けられなかった事を申告していた。
そして、トウキ達が”片付けをしないまま”帰った事を話しておいた。
因みに、”私は”ちゃんと片付けた。
日頃の素行の悪さは先生達も腹に据えかねていたらしい。
これを機に、偶にはこってり絞られればいいのさ。
ざまぁみそづけ♪