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もう一度、を叶えるために。first

第18章 記憶喪失に…なりました?




「いらっしゃいませ〜。あ、トウキ君とユウ君、いらっしゃい。お好きな席へどうぞ〜。」

夜の方って忍の人が多くなるみたいで、額当てをした人がぐっと増える。
この二人も常連なのか、ちょこちょこ来るんだよ。
だからといって何を話すわけでもなく、二人は黙々と食べて静かに帰っていく。楽なお客さんだ。

次々と席に案内して、テーブル毎に注文を取っては運んでいく。
私の他にも二人女給がいて、その人達に仕事を教わっている。


「エニシ、三番テーブル注文聞いてきて。私がそれ運ぶから。」

「分かりました、お願いします。」


「お客さん待ってるから、五番片付けてもらっていい?」

「分かりました。」

「それが終わったら、箸の補充してくれる?」

「了解です。」


「サキ、エニシ、ちょっと裏方手伝ってくれ。手が回らないんだ。」

「は〜い。」

「分かりました〜。」


みたいな感じでずっと動き回ってる。
楽しいけど、終わると裏でいつも三人ぐったりとへたり込んでる。

「ほい、お待ちどうさん。」

ちょび髭のおじさんこと店長がまかない飯を持ってきてくれた。

やった〜!待ってました〜!
今日はオムライスだ!

はふはふはふ…。

「「「うま〜。」」」

美味すぎる〜。
空腹もあって二倍に美味い。

「店長のまかないサイコー!」

「これがあるから辞められな〜い!」

「おいおい。こりゃ胃袋しっかり掴んどかなきゃな。」

先輩達の気持ちも分かる〜。
これがあるから頑張れるってのもあるよね〜。

「この調子で明日もよろしくな。」

「「「は〜い。」」」


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