第15章 うちはの里を作っちゃおう 1
「そうじゃなく…」
「今、凄い音がしたんですけど、何があったんですか?」
食ってかかろうとした丁度その時に、リツさんやテンゾウさんが駆けつけて来た。
他にもあの女を検分してる人もいるみたい。
「リツさん!この女を今すぐに規律違反及び暴行罪でぶち込みたいです!」
「ちょっとちょっと、落ち着きなさいって。」
先生が宥めようとしてるけど、そんなんで落ち着けないから!
私達を見たリツさんは、次いでアイツを見やり「あぁ。」と何故か納得した。
「もしかして、”また”ですか?」
「ま、そういうこと。」
「”また”!?何それ!!」
こんな馬鹿がうじゃうじゃいたって事!?
「はあぁ〜。いいから落ち着きなさい、エニシ。そして、その赤い眼引っ込めて。心臓に悪いから。」
「がるるるるる…。」
「獣か!いいから早くしな!」
ぐぬぬぬ…!
…仕方ない。
すぅ、はぁ…、すぅ、はぁ…。
「まったく、忍ともあろうものが簡単に感情に左右されてどうするの。特に暗部なんだから、いついかなる時にも冷静に。」
「…へーい。」
「はい、でしょ?」
うぐ…、手厳しい。
「はい…。」
「よろしい。」
「エニシの扱いが上手くなってきたね、リツ。」
「これだけ顔を合わせてればさすがに慣れますよ。」
カカシ先生とリツさんは、そう言って苦笑し合った。
はぁ〜ぁ。
まぁ、瞳術が使えないわけじゃないって試せたから、いっか。