第11章 うちはの会合に初参加です
「…ダメか?エニシ…。」
「ダメじゃない。ダメじゃないから…!」
だからそんな悲しそうな顔しないで〜!
「本当に大歓迎なんだって。単純に聞いてみただけなんだって…!だってそうでしょ?”逃げるが勝ちよ”って”力で制圧”とは真反対じゃん。だから…、」
「くくくっ…。」
はい〜?
「あの〜…、イタチ君…?」
何で笑うのかな?
しかもこれ大爆笑?
お腹抱えてぷるぷると震えてるって、なんかシュール…。
「悪いな、冗談だ。前にシスイからちょっとしたアドバイスをもらってな。一度やってみたかったんだ。」
はあ〜?
何言ったの!?
ギッっと兄ちゃんを睨むと、奴はすまし顔で肩をすくめる始末。
「どういう事!?」
「どうもこうも、エニシの違う顔を見てみたいって言うから、少し困らせてみればいいって言ったんだよ。」
「はあ〜!?意味わかんないんだけど!」
その時、ぽんと肩に手を乗せられた。
振り向くと、どこか困った様な優しげな笑みを浮かべたイタチがいて…。
「悪かったよ、エニシ。お前の本音を聞いてみたくなったんだ。気持ちが知りたかった。」
な、なんだろ、これ…。
状況が状況なら愛の告白にも似たセリフ…。
…って、わあああぁぁ!!!
何思った!!?
今なんちゅー恥ずかしい事思った!!?
「エニシ?どうかしたのか?」
「え!?いや!何でもない何でもない!あははは!」
「そうか?」
よかったぁ〜。
時刻は只今夕方です。
この世界の夕焼けが真っ赤で本当に良かった。
バレてないバレて…
「顔真っ赤だぞ?」
「そうだな、見てられないくらいには真っ赤だな。」
ちくしょー!!
クソ兄貴ぃぃ〜!!
笑ってないで庇ってよ〜!