第3章 馴染めないワタシ
「百瀬さんは私の隣でいい?」
「はい」
「バスの中では寝ててもいいからね」
「はい」
清水先輩と会話することは少ないからちょっと安心する
「清水にももちゃん菓子食うー?」
「遠慮しておくわ」
「私もいらないです」
変に話しかけられたくないからイヤホンをして窓の外を見つめた
しばらく乗っていたら行きなり電話が鳴った
徹からビデオ通話…?
とりあえず出てみると
イヤホンから聞こえてくる声と顔に笑みが溢れる
「やっほー!俺たち今日は監督が休みで自主練になったからみんなで集まってるんだー」
「よぉゆいな今バスん中か?」
コクコクと頷くと
「最終日は音駒と試合だろ?楽しんでこいよ」
しゃべったりは出来ないから頷いたりするだけで会話してるけどそれも楽しくてたまらない
「やっほー及川の彼女ちゃーん」
「どーもー」
「家で寝てたら早朝から及川さんに起こされたんだけど彼女ならなんとかしてよ」
「ちょっ国見ちゃん!?」
「及川さん!俺は嬉しいっすよ!」
「金田一〜!キミはなんでいい子なんだ!!国見ちゃんも見習ってよね!」
「絶対嫌です」
普段そういう会話してるんだなぁと思うと羨ましくなる
仲良い人?は青葉城西に集まったから余計に羨ましいのかもしれないけど…
バスの中でひまにならないように徹なりに考えてくれたと思うと嬉しくなる
「ゆいなちゃん見てて!今から俺たち練習するから」
練習してるところはみんなかっこよくて私もバレーがしたくなる
「うぇーい」
「っしゃあ!!」
本当に楽しんでる
バレーを楽しんでる徹を徹の仲間を見れるのは彼女として幼馴染として嬉しくなる
トントンと肩を叩かれて画面から目を離す
イヤホン片方をとると
目的地に到着したと同時に日向が嘔吐したらしい
「徹、ついたから行かなきゃ」
「そっか!じゃあまた夜電話するから楽しみにしててね!!合宿がんばれ!」
電話が切れてすぐに私は田中先輩の方に行った
「洗います!貸してください」
「おうありがとな」
「日向も口洗っておいで」
「う、うん…」