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第2章 episode1



2004年春

「おはよー!リナ!」
リナ「うわっ、サキか〜。そんな押すなよなー。どうせ今日から待ちに待った先輩〜!!!とかって浮かれてんだろ?うちらにはまだ上がいんの。ちょっとは大人しくしろよな。」
サキ「だってだって!後輩だよー?"入学式の時から一目惚れでした。付き合ってください!"とかって告られたりして〜♡」
浮かれるサキを尻目にリナはハァとため息を着く。

この春、中学2年生に進学した波瀬リナ。
ひとつ進級したリナは赤から緑のリボンに付け替え、いつもとは少し軽い足取りで桜並木を抜ける。
数人の学生を追い越すと、1人見覚えのある男子生徒。ネクタイのカラーは赤。
(入学式なのに早いな〜。)
と思いつつ通り過ぎようとした時、
(ん?あの七三メガネ、どっかで、、。)

リナ「圭介!?」
場地「・・・チッ」
サキ「え、場地?どしたどした?なんで七三メガネに赤ネクタイなのよ?」
リナ「ちょ、舌打ちしてんじゃねぇぞ〜。ホラ、2年生のお姉さんに言ってごらん?」

揶揄う女子2人に呆れた顔をする場地。周りからこの3人がどう見えているのかなんて考えたくもない。

場地「朝っぱらからお前らと会うとは計算違いだわ。ぜってー周りに言うなよな。」

いや、気づくだろ。内心ツッコミながら

リナ「はいは〜い。友達たくさん作れよ〜✩」

と、からかってサキと2人学校へと向かう。

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