第1章 キス/尾形・現パロ※
『…っ…やっ…あっ、あっ…!』
はっきりとした喘ぎ声が
口から出てしまう
布越しと言えど
先程のゆっくりと焦らす様な
触り方とは全く違う
爪をカリカリと立てる様に
刺激されてより一層下着を濡らした
徐々に頭の中がぼんやりとしてきて
その刺激に集中してしまい
絶頂の予感を感じとる
『あっ、おがた、くっ…んっ、あっ…
きもちぃっ…あっ、あ…!
も、だめっ…イクっ!イッちゃうからっ…』
訴えても彼は指先の動きを止めてくれず
頭の中が真っ白になり
声にならない声を上げて
全身を痙攣させ絶頂を受け入れた
久しぶりの感覚にクラクラする
「ははっ…エロい体しやがって」
『…っ…尾形くんのせい…』
いつの間にか暗闇に目が慣れ
彼の表情が読み取る事が出来る
前髪を撫で付け
イヤらしい視線を送る彼を
色っぽいと思った
荒れた呼吸を正常に戻そうと
肩で呼吸を繰り返す
呼吸が正常に戻るのを
彼は待ってはくれず
私の下着に手を掛けた
するりと取り払われ
ベッドの下へ落とされる
再び大きく脚を開かれたかと思えば
今度はそこに顔を埋められ
私は慌てて腰を引きながら
上体を起こした
『だ、だめ』
彼の頭を両手で抑える
「なんでだよ」
苛立ちが込めらた言葉を吐かれた
なんでと聞かれれば
恥ずかしくてその行為だけは
慣れないし苦手だった
『ダメなものはダメ…』
「舐めさせろ」
押し問答が続きそうと
回避する術を働かない頭で考える
『…次は私の番だから』
そう言いながら
彼の上体を起こそうとしたが
そのまま組み敷かれた
「俺のはいい…
してもらわなくても充分勃ってる
だから、なぁ…良いだろ?」
頬に顔を擦り寄せて甘えてくる彼は
折れる気は無さそうだった
私は諦めた
『ちょっとだけなら…』
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