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あなたに捧げる【鬼滅の刃/短編集】

第2章 優しいその手ー風柱・不死川実弥


私は不死川さんの着流しの裾を掴んで止めた。
自分でも半分混乱していた。
不死川さんは、おそらくもっと混乱しているかもしれない。
私は不死川さんを見つめて、ありのままの気持ちを伝えた。

「不死川さん…あなたならいいです…。だっ、抱いてください…。」
「おま…っ!」
「たぶん…私は不死川さんのことをお慕いしています…!だから…っ」
「それ以上言うんじゃねェ…!もっと自分のことを大事にしろォッ!」
「自分のこと大事にしてるから…あなたがいいんです…。」

私は真っ直ぐに不死川さんを見つめる。
不死川さんは裾を掴んでいる私の手に、ゴツゴツと大きな手を重ねた。

「いいんだなァ…?」
「はい…っ」

そして不死川さんは私に接吻をした。
あんな怖そうな彼からは想像ができないくらい、優しくて甘い接吻。
何度も何度も浅い接吻を繰り返す。
不死川さんは私の頬に手を添えた。
徐々に深くなっていく接吻。

「ん…っ」
「はぁ…口…開けろォ…」

私は素直に従って口を開ける。
そうすると不死川さんは両手で私の頬をガッと押さえ、私の口内に長い舌を入れた。

いやらしい接吻の音が、寝室に響く。
頭がおかしくなってしまいそうだった。

「ん…ふぁ…っ」

夢中で私の口と舌を吸ってくる不死川さんが、なんだかとても愛しくなった。
私は不死川さんの背中に腕を回した。

その瞬間、不死川さんが私を布団に押し倒した。

「あんま可愛いことすんなァ…優しくできねェ。」

不死川さんは、私の服を少しずつ脱がしていく。
本人に言ったらうるせぇって怒られるけど、信じられないくらい優しい手だった。

胸が露になっているような感覚があった。
私が不死川さんの優しい手に感動している間に…上が脱がされているなんて…。

「恥ずかしい…っ」
「綺麗だから見せろ…。」

自分から誘っておいて、いざとなると恥ずかしい。
腕を胸の前でクロスして、見えないようにした。
が、その手は容易にほどかれる。

「あっ!やだ…っ!」
「ハァッ…やっぱり綺麗じゃねえか…。」

そして胸をやわやわと揉み始める。
壊れ物を触るみたいに優しい手で。

「ん…っ…不死川さっ…くすぐったい…」
「手が…止まんねぇ…柔らかいなァ」

不死川さんは胸の形を変えて遊んでいるみたいだった。

「あ…っ」
「いい声出るじゃねぇかァ…」
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