第1章 序章
「お前は何者だ」
私は雪山に立っていた
まただ
風が強くてどこに居るのかよくわからない
『お前こそ何者だ』
私は大きな声を出した
カチャリと銃を構える音がした
後ろからだ。
私はスッと振り向きトリガー引いた。
パァァァァン
当たったのか
すると1人の男が現れた
「何故外した」
『質問に答える前に殺しちゃ失礼かと思って。』
穴の空いたフードを指さしながら男がニヤリと笑う
「もう一度聞く。お前は誰だ」
『名乗るほどのものでは無い。お前こそ何者だ。』
「…フン。生意気な女だな。俺も、名乗るほどもものではない。』
何だよこいつ
顔色悪い上に性格も悪そうだ
男はスッと髪を撫でると再び銃を構えた
そこで私の意識はぶっ飛んだ