第1章 銃と薔薇
「二人とも朝から毎回やめてください。いい歳こいて何やってるんですか。いいですか、。貴方も隙を与えるからいけないのですよ。
ミスタを除いて皆に隙を与えすぎです。」
「そうですよ。ミスタ。」
「何?俺、何でそんな扱いなの?フーゴまで?」
そうこうしているうちに二階からアバッキオが『朝からウルセェなミスタ』と降りてきた。相変わらず私に対してはガサツな対応で、ちびっ子のように扱ってきたり、時には色目を使ってきたりする彼の対応には少々疲れる。
「今日は僕宛に客人が来ますので、ミスタ、アバッキオ、フーゴお願いします。
ナランチャは起きていないようですね。起き次第今日のことを伝えます」
「え、私は?」
「は表に出したく無いので今日はゆっくりしてていただいて構いませんよ」
『つまんないの。』と思いながら「はーい。」と返事をした。
アバッキオは「ガキの出る幕じゃあねえんだよ。」というが一応私は幹部であり、アバッキオの上司にあたる。
フンっとふてくされた態度をとりつつ屋敷を後にした。
「ちょっと雑に扱いすぎたんじゃあねえか?」
「大丈夫です。そんなことでは気を病みませんよ。ささお客様を迎える準備をしなくては。今日明日は大切な日ですからね」