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銃と薔薇

第1章 銃と薔薇



翌朝。
いつも通りパッショーネの本部へと向かう。
パッショーネの本部は何世紀か昔の名家の屋敷で、ツタがなんともいえない情緒を感じさせ、荘厳さすら感じる建物である。

この屋敷にはジョルノや部下のみんなが一人一人部屋を持っている。


「Buon giorno、ってジョルノ、学校は?」
「Buon giorno。今日は無いですよ。創立記念日か何かで。ところで、この記事見てください」

そこにあったのは『変死体見つかる、今月で7体目。皮膚だけ削ぎ取られる意味とは』と大きな見出しになっていた。
この変死体は体の表面の皮膚がきれいさっぱり引かれた変死体がここ最近急増しているという記事だった。
この精巧さ故に医療関係の人である、などという憶測がかなり沸いていた。


「また変死体か。しかも女性ばかり…。も気を付けろよ」
「ブチャラティ、Buon giorno。私にはガンズがいるし、大丈夫よ。」
「だといいけどな。よそ見は禁物だぞ。」
「じゃ、ジョルノ。俺は仕事に行ってくる。、くれぐれも無茶しないように。Ciao」

そう言ってブチャラティは私の手を優しく包み、口元まで持っていくと私の手の甲にキスを落とし仕事へ向かった。

「かーーっ。ブチャラティもよくやるな!」

そう言って階段の上の吹き抜けから頬杖をついて下を見るミスタ。

「なぁんでお前が幹部なのか、俺はよお〜〜〜くわかったよ。」
っといつも通りのからかいを含めたこれは毎度の朝の挨拶。

「あんたはそんなんだからモテないのよ。私は謙虚なだけよ。謙虚なだけ!」
「はいはい、謙虚ねぇ〜本当は下心ばっかりなんじゃあねえの?」
「ミスタみたいに下心丸出しじゃありませんよ〜〜!」








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