第7章 不器用*花京院典明
「ガンズアンドローゼズ、ね?っとこっちも一応能力なんですけど…物騒なので仕舞わせます。これ元に戻してて。」
『はい』
「!!彼女は自分の意思を持っているのか…!!なんとも不思議なスタンドだ…」
そういうと花京院さんは舐めるような視線をガンズアンドローゼズに送る。
「この蔓で攻撃をするのか…遠隔操作型のスタンド…面白い。」
「私の他にもイタリアにいろんなスタンド使いがいますよ」
「そ、そうなのか!是非とも会ってみたいものだ…。そういえば君はイタリアのハーフなのかい?」
「そうです。父がイタリア人なんですけど婿養子に入ったので名前は純日本人なんです。見た目もお母さんの血が濃くて…」
まじまじと私の髪の毛や目を見て『素敵な髪と瞳だ』っと頭を撫でられる。
なんかこの人も承太郎さんと一緒で女慣れしているように見えるのは気のせいかな…?
撫でられた後、ふわっとオリエンタル系の香りが漂う。どこか色気のある匂いに不覚にも固まり紅潮してしまう。
「ん、どうしたんだい?」
「いや、なんでもないです!!」
不思議そうに私の顔を覗き込むように屈んで顔を寄せる。
顔の赤さを隠すかのように速攻花京院さんと目を逸らした。
「そう言うところが承太郎を掻き立ててしまうのかもね」
「どういうことですかー、それ」
「さぁ?でもすごく欲しくなっちゃう気持ち分かるな」
「な、何言ってるんですか!揶揄わないでください!!」