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銃と薔薇

第7章 不器用*花京院典明


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「ところで君の名前は何て言うのかい?」

「って言います。花京院……?」
「典明だよ。花京院典明。なんて呼んでくれても構わないよ」

そう花京院さんはニコッと私に微笑んだ。
何だか本当に大人というか、優しいお兄さんみたいな印象だった。そして私は改めて花京院さんをまじまじと見た。
日本は冬本番ということもあり花京院さんは暗めのデニムと茶色の革靴。上は白のvネックセーターとカッターシャツに赤のネクタイとベージュのコートを着ている。
イタリアでも浮くくらいオシャレ。
身長も180後半ってところだろうか。

瞬きをするたびに長いまつ毛が主張をする。
悔しいと思いながらも完璧さに心の中でため息をついてしまう。

「なんだい?そんなにじーっと僕の顔を見つめて」
「あああああ、いやっ…本当にオシャレだなぁって思って…」

「僕は服にこだわりがあってね。まぁ好きってだけだよ。」

彼はハハッと微笑んだ。
承太郎さんとは違う大人な感じに少々ドキドキする。

「ちゃん、ここは?」
「あぁここはアンジェロ岩って言われててですね、待ち合わせの場所でみんな利用してるんですよ。
何でこんな気持ち悪い岩になったかは知りませんけど」
「へぇ〜、面白い。何ともこの街は奇妙だね」
「そうですね…スタンド使いは集ってしまう運命かもしれませんね」
「今、君はなんて言ったんだい」

花京院さんをみると驚いた目で私を見つめてくる。
あ、そうか。私てっきり花京院さんは同種の人間って思っているものだと思っていた。

「あ、私も一応スタンド使いです」
「な、何ィィ!?」






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