第6章 歳の差*東方仗助
放課後
「まじで今年1俺ついてないわ…」
「まぁまぁ元気出して、まだこの街にいると思うから探そうよ一緒に」
「あぁっ…」
康一が項垂れる俺を励ます。
ほんっっっとうに情けねえ…会えたことに舞い上がって…
はぁ…ほっっっっとうに情けねえ…
『おい、正門にえげつねえ美人がいるぞ』
『うっわまじで綺麗、話しかけようかな俺』
『誰かのねーちゃんかな?』
『芸能人の人かな?』
皆小走りで騒がしく門を通っていく。芸能人かなんかきてんのか?
「あ、いたいた!仗助くーん!!」
そこにはおーいとにこやかに手を振るさんの姿が。
俺は自然と彼女の元へ駆け寄った。
「え、どうしたのそんなに焦って、もしかして…ここ目立ちすぎ…?私ちょっと身長高いし…悪目立ちしたかな…?」
あはは〜っと少し困り顔で俺の顔を見上げる彼女。
可愛いとしか言いようがないくらい可愛い。
「こんなところまで来てくれるなんて…うれしすぎます…」
「だって待ち合わせ場所わかんなかったし!学校の正門で待ってたら会えるかな〜って!」
「いや、めっちゃ嬉しいっす。俺こそちゃんといえてなくて申し訳ないっす」
すると彼女は「いいのいいの」と言って幸一たちにも挨拶をした。
「康一くん、億泰くん、お久しぶり」
「お、お久しぶりです…」
「うっす…」
「じゃ、俺今から行ってくるからまた明日な〜」
「お、おう、じゃあな」
『バイバイ』と言って彼女はまた素敵な笑みを溢した