第6章 歳の差*東方仗助
昼休み
「あーあ、よく寝たわ。億泰おはよう」
「お前さ、よく数学のあいつの授業でねれるよな〜俺より図太いぜ」
「ホントだよ。あ!今日は由花子さん体調悪くて休むらしいから一緒にご飯食べよう」
そのわりにはちゃんと弁当はいつも山岸が康一のためにつくる弁当箱って事は弁当はちゃんと作ったってことか。
相変わらずだな
「それでも幸一の弁当はちゃんと作るんだな〜。すげえぜあいつ」
「ま、まあね、無理はしなくて良いって言ったんだけど…」
「幸せそうでうぜーわ」
「そういば最近なんでおめー最近承太郎さんの所行ってんだ?」
「あぁちょっと用事があってね…」
承太郎さん、ねえ。
さんと承太郎さんがそういう関係だったって事はもう俺らの中では周知の事実。
なんならまだ承太郎さんが未練たらたらってのも。
30にもなって離婚して?21歳の女追いかけるなんざやっぱジョースターの血統と言わざるえねえな〜。
「承太郎さんはさんがこっちに戻ってるって知ってるわけ?」
そう聞くと康一は少し言い辛そうな表情で
「う、うん…。」と返事をした。
「あのおっさんもこりねぇな〜、まぁおっさんって言ってもめちゃくちゃにかっこいいけどよぉ学者だしな!」
「承太郎さんはまぁ、さんのこと本気だと思う。なんかそう感じる」
「本気、ねぇ〜…承太郎さんに勝てるっすかねぇ〜」
「あ、お前本当にあのねーちゃん狙ってたのかよ!!」
「あ?!わりぃかよ!俺だってジョースターの血が入ってっから実質承太郎さんとかわんねーよ」
どいつもこいつも承太郎承太郎承太郎うるせえな…
9個差のどこが良いんだよ。
承太郎さんのどこが良いってんだよ…
「で、仗助くん。どこに行くの?そのデートは」
康一がこちらをニヤニヤした顔で見てくる。
あ…
「言ってない…」
「え?」
「待ち合わせ場所…言ってない…」
去り際にも多分俺…言ってない……
「ばっかじゃねーの!あーあ仗助デート失敗!」
「あぁ…終わった……俺の人生終わった…ああ…」
「あれだったら承太郎さんに…「絶対ぇ嫌だ。」
承太郎さんには絶対ぇ頼りたくねぇ…
それにしても俺の初デート……
マジでこんな形で終わっちまうなんて……