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銃と薔薇

第2章 姉への想い①*ジョルノ



ミスタが席を立って1分後くらいに何故か隣にアメリカ人のような屈強な男が座ってきた。

「ねえちゃん、一人?」
「いえ、2人で来てます。」
「そうなんだぁ〜…俺らあそこのサークルのやつでさ、姉ちゃんすっげえ綺麗だったからいっしょに飲みてぇなーって」

向こう側を見ると女子5人、男子6人とこいつの12人のグループらしい。
女子たちはどこか不服そう。

「ツレと飲んでるんで…」
「じゃあさ、俺とテキーラ何杯飲めるかゲームしねえ?俺らが勝ったら姉ちゃんは俺らと朝まで飲みに付き合う、まぁ俺が負けることはねえがこのショット代と姉ちゃん達の飲み代全部出すからよお」

の、飲み代が浮く…!

「のった!マスター!!」
「ハイよ」
まじかよ…っと目をまん丸にする巨漢の男。その表情はスッと消え、勝利を確信したかのような不敵な笑みが溢れた。

「ただいまーっておい、こいつだれだぁ?。またジョルノに怒られっぞ〜」
「あんたがこの姉ちゃんのツレか。今からよおこの姉ちゃんは俺とゲームするんだ。止めるんじゃあねえぞ」
「なんだゲームって」
「どっちがテキーラ多く飲めるか。」

ミスタは「はぁ?」と呆れ顔。その反応に相手もフッと鼻で笑う。

「おいにーちゃん大学生でこいつを食いたいか知らねえが、まじでやめたがいいぞ。俺は忠告したからな」

「ふんっ、女子に負けるはずねえっての。」

「俺しーらね」と1人で飲み進めるミスタ。周りのギャラリー達も私たちのゲームをアテに飲み始める。
常連達は『馬鹿だなあいつ』という声や『ちゃん頑張って』など聞こえる。

「はいどうぞ、酒が売れるのはこちらとしても嬉しいからね。」

「よーーーーーい、スタート」




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