第2章 姉への想い①*ジョルノ
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「おっせえよ、またボスからのお説教か〜?」
私はジョルノの書斎を後にしてミスタといつもの街の噴水前で落ち合った。
「まぁ……ね…」
「ったく、あいつ最近おまえに厳しいよな。過保護っつーか。さっさと結婚しちまえ!」
「ジョルノ17歳だよ…なんか情けないよね…私たち…はは」
「ま、酒飲んで忘れようぜ。お、ついたついたっと。」
ここは私たちがよく来るバーである。
雰囲気的には薄暗く客層も若い。ナンパとかそう言うのが多いイメージ。
カランカランとなるベル。
今日も相変わらずお客さんが多い。
「マスター、いつものクレ」
「はい、かしこまりました。」
「私も〜」
「いつもの、ですね」
いつものうちらの定位置であるカウンターの席に座った。
今日はやけに若者が多いなと感じる。
「ねえミスタ、今日若いお客さん多くない?」
「いわれてみりゃあそうだな。」
「今日は大学のサークルの打ち上げか何からしいですよ。」
な、なるほど…変なお酒の飲み方をするのは日本の学生だけじゃないのね…
一応私も大学生だがこんなに煌びやかな生活はしていない。
どこか羨ましいような羨ましくないような。
複雑である。
「わけぇ奴らの飲み方は汚ねえなぁ…俺らみたいに厳かに飲みやがれってんだ」
そういうとグビグビとウィスキーを飲み干すミスタ。
相変わらずの飲みっぷり。
ちなみにパッショーネの中で私の次に強い。
「あ、わりぃ便所行ってくるわ」
「え、もう?!」
「ただの小便だわ、じゃっ」
「もーーーーー!おっさん!こんな時にひとりにしないでよ!」