第2章 姉への想い①*ジョルノ
「いやぁ〜めちゃくちゃかわいいドレスだった〜ジョルノありがとう」
「いえいえ僕は良いのですが、あのドレス少し肌が見えすぎるではありませんか?
デコルテも脇もスリットも入ってて男の目には留まりますよ。」
ぶーぶーと文句を言うジョルノ。
そんなことより…
「そんなことよりいつジョルノは私のことを採寸したわけ?女性の店員さんに変な目で見られたんだけど!」
「そり貴女が酔っ払ってる時以外ないですよ。何でもさせてくれますからね」
「な、何でもってなに…」
「何でもは“なんでも”ですよ。」
ふふっと笑うジョルノ。
めちゃくちゃ気になるしいつ酔っ払って帰ってきたっけ…てか本部で酔っ払って帰ってきたっけ…
「まぁ貴女が身につけるものは全て素敵ですよ。さぁ本部に戻りましょうか」
「はいはい…」
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「ただいまー」
「ただいま戻りました。」
「遅かったじゃあないか。ジョルノ。」
「ちょっと会食のドレスを見に行ってました。マックイーンに」
「それって超高級ブランドじゃあねえか!おまえ何したんだ!」
「何って…ただ単に仕事を頼まれただけですよ。護衛の」
「また護衛かよ〜、もっとドンパチする仕事ねぇの〜」
はぁと項垂れるナランチャ。私たちがパッショーネの幹部になってからこの地域は平和そのものになった。麻薬も水面下で動いていることなくクリーンな状態には近づいた。
「あ〜もうやってらんねぇぜ。仕事はするけどよお〜…あ、そうだ!飲みに行こうぜ!」
「えーーーーー!行く行く!!!」
仕事の鬱憤払いか私とミスタはよく飲み歩く。その度にジョルノや他のメンバーははぁとため息をつかれる。
「、少しはセーブしてくださいよ。」
「おまえフーゴにキラれてもダル絡みするから俺でもどーしようもねえぜ」