第2章 姉への想い①*ジョルノ
「こちらへ」と案内されたのはVIPのフィッティングルーム。
大きな扉の先にはプライベートな空間が広がっており、女性が数人とカーテンで仕切られた部屋が一つ。
「Sono felice di rivederti!ジョルノ君、さん」
「Molto lieto di conoscerti!メロットさん。」
「様、こちらへ。」と仕切りの部屋に移された。
「すっごい…夢みたい!」
「これは全て様用に作られたものなんですよ」
え、今なんて…?私の…体のサイズに合わせたドレスだと…?
「あらかじめジョルノ様が事細かいサイズ感まで伝えてくださって…「そんなこともあったかもしれないです!はい!」
「素敵な方ですね、お若いのに」と女性店員まで虜にさせてしまっているようだ。
ジョルノ・ジョバァーナ…末恐ろしい…
いろんな色、ドレスを着せてもらったがどれも素敵すぎて選べないほどあった。
「これすっごい可愛いけど…攻めすぎ…?」
「すっごい素敵です。その白い肌と髪と青い目にはその色は映えますね。」
「そ、そうかな…」
試着用の靴と合わせて着させてもらったそのドレスは黒く、丈が足首より長い。そして右肩から首、デコルテ、手首にかけての袖が全てレースになっており、右は袖がないノースリーブのような形のドレスだ。裾も少しひらひらとしていてそこもかなりかわいい
シャーっとカーテンを開く。
メロット会長はうんうんと頷いて拍手をしてくれた。
「やはり私の目には狂いはなかったよ。彼女は最高に綺麗だ。私のドレスは彼女に着てもらうために生まれたんだ」