第2章 姉への想い①*ジョルノ
学校が早く切り上がった時はジョルノが正門にいるし、ジョルノがいなかったらミスタがいるし。
ミスタ曰く
『お前が変な男に捕まんねえように見張っとけって言われた』っていうし。
酔っ払って帰ってきた時なんか覚えてないけど朝起きたらすっぴんで服も全部着替えてるし…!
「まったくぞっこんになられてるというかなんというか…」
「なんです?そのため息。」
「何でもないし〜。」
「つきましたよ、ここです」
「ここは…」
このブランドはイタリアでも知らない人はいないところじゃあないの!
「え、は?大丈夫なの?ジョルノ…お金…」
そういうとハハッと笑うジョルノ。
「支援者の方が善意で僕たちのスーツを提供するって言ってくださったんでお金は気にしないで大丈夫ですよ。それにー」
「それに?」
「会長も『貴女のようなbellissimaに着てほしい』と言ってましたし」
わお、会長様私にぞっこんじゃあないの…!
もう少し綺麗な格好でくればよかったとかなり後悔した。
店内に入ると最高級ブランドというべきか、豪華な装飾がなされていた。