第2章 姉への想い①*ジョルノ
ジョルノからのあの告白から私は少しずつジョルノについて考えてしまうようになった。
高校へ迎えに行くときに同級生にちやほやされるジョルノ。
ジョルノは満更でもないように対応して私の方へ向かってくる。
その集団からは『あんな年上の日本人と付き合ってるの!?』『ジョルノ〜もう言っちゃうの〜』なんて猫撫で声で甘える女。
いろんな女がいた。
私は運転席からふーんと眺めていたが、なぜか心にモヤモヤが残るような感覚があった。
「お待たせしました。。」
「女の子達がいて大変ね」
するとジョルノは『ん?』と言い、こちらを覗き込む。
「なんですか、その顔。」
ジョルノの大きく成長した手が私の頬を掴んでタコみたいになる。
「なーんもないです!さ、今日の仕事は何?」
「仕事というか、組織の幹部たちと支援者の食事会のドレスを貴女に新調しようかと」
「あ、そんなのもあったね!ドレスかー何色が似合うんだろ」
「は僕と一緒の色にしますか?例えばお互い白で花婿と花嫁のように」
キキーーーッと急ブレーキをかける。
完璧取り乱してしまった。
「冗談ですよ。何そんなに慌ててるんですか」
「21歳の婚期を考えるような歳の女にそんな冗談はやめてよ…死ぬかと思った…」
「まぁ僕が貴女の婿になる予定ですけどね。」
「ば、ばか…」
こ、こいつサラーっと言いやがる……
あの日を機にジョルノはかなり積極的になった。
毎朝私の部屋に起こしに来たり大学の近くまで送ったり…
そのせいで大学の女子生徒の中でジョルノの話題がちらほらと。