第1章 銃と薔薇
ジョルノside
僕は目を覚ますとベットの上にいた。
目の前には見慣れた天井。隣には姉。
上体を起こそうとすると激痛が走った。
「いたい…」
するとドアをガチャっとのおばあちゃんが出てきて「まぁまぁ!ジョルノ君おはよう。今お茶入れますからベットにいてね」
「はい…ありがとうございます…」
おばあちゃんは嬉しそうに、涙を浮かべながらキッチンへ向かって行った。
隣で眠る姉のシャツがめくり上がっていたため直そうとするとそこには大きな傷の跡があった。
「…!!これは…」
「はい、ジョルノくんお待たせ。」
「おばあちゃん…これはなんですか…?」
「あぁこれね…」とおばあちゃんは気まずそうに「この子がいつか話せるようになったら聞いてあげて」と。
でも僕は直感でわかった。
姉は僕を庇ったのだ。
それからというもの姉は回復し、いつもと変わらず明るく元気な様子だった。
姉は学校で起こった出来事、新しくできた彼氏。その彼氏に振られた話。など全部僕にしてくれた。
その度に「僕だったらそんなことはしませんよ」と本気混じりの冗談を言っても「ジョルノったらまだ13歳でしょ。ませてるわね〜」とはぐらかされてしまう。
そしてその度振られた原因がその傷だった。
「まぁジョルノは知らなくていいんだけど〜、そうなった時に傷を見られて萎えられちゃって。こんなやつは無理〜と思って振ってやったわ。」