第1章 銃と薔薇
「やめて!!!!!ジョルノをもう殴らないで!!!」
必死に泣きながらおじさんを止めようとした。
ジョルノはもう意識は遠のいていた。
しかし、おじさんは止まることはなく遂に私の背中を割れた瓶で殴ったのだ。
「あ…ぐっ…!!」
後ろに鋭利なものの感覚、そしてタラっと血が流れているのが自分でもわかった。
痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
ジョルノはこんなものを我慢していたのかと考えると頭から爪先まで熱を帯びる。
「ゆるっ…さない…クソ…ジジイ…!」
そう、その時だった。
「ぐあっ…!!!」
私の背後で父親がドンっと大きな音を立て倒れた。
私はその瞬間意識を失い、目を開けた時には祖母の家の寝室にジョルノと二人で寝ていた。
「よかった、目を覚ましたのね。今ハーブティーを淹れますから。」
おばあちゃんは嬉し涙を浮かべキッチンへ向かった。
ずっと看病をしていたようだった。
ジョルノの顔や体には無数の湿布。そして治療が施された跡があった。
わ、私の!と重い鏡で背中を見た。
「あとは残ってるけど…」
若干目立つが傷跡は塞がっていた。おばあちゃんかな。とも考えたが此処は病院でもなかった為その可能性は低かった。
「お待たせ。。ジョルノくんはさっき目を覚ましてまた眠りについたわよ。」
「そう…なんだ。」
「あなたのことを仕切に心配してたわ。お姉ちゃんは、お姉ちゃんはって。
治療はおばあちゃんの知り合いのお医者さんに治療してもらったからジョルノくんはもう大丈夫よ。」
「そっ…か。」