第1章 銃と薔薇
するとドタドタとアパートの階段を駆け上がり、勢いよくドアをまた開ける音。
「空条くん〜!!!!!!!!」
この声は…!
「ジュリオさん。お久しぶりです。」
「お父さん?!?!?!」
「君がいなかったら娘はどうなっていたか…!
あ、そうそう、頼まれていたスウェット持ってきたよ」
「ありがとうございます」と新品の大きめのスウェットに腕を通すように承太郎さんに言われる。
「なんでお父さんがいるの?」
「いやぁ、パッショーネの皆さんにお礼とジョルノくんの学費で学校側と色々話をするためにきたんだよ。そしたらお前が負傷したって聞いて急いできたんだよ。」
そういえば父はジョルノを幼少期から陰ながらに援助をしている。
中高ジョルノは優秀で学費免除であった。しかし保護者が面会をして印を押すという作業があったが故に両親がいないジョルノはうちの父親が代理でいつも行っているのだ。
「どうだい体の調子は」
そう言われベットから立ち上がれそうだったので立ち上がってみた。
すると
「さっきから気になってたんだがよお、なんだ?その薔薇は」
っと指を指すミスタ。
たしかに無数の赤い薔薇が私の足先から背中まで咲いていた。
「それはの能力だ。浅い傷であればガンズアンドローゼズが治癒してくれる。深い傷は自己治癒だ。しかし今回はSPW財団が先程まで治療してくれた。
背中の傷はもう遅いが、それ以外の深い傷は数日でよくなる」
「SPW財団だと…?!あの世界トップの財団じゃあねえか。」