第1章 銃と薔薇
すると背後でドアが大きな音を立てて開いた。
「…!!!」
「ジョルノ…みんな?!?」
「やれやれ…」
「おいおいおい、怪我人が情事に及んでんのか?」
「おい〜フーゴ〜、なんで俺の目を塞ぐんだよ〜」
「ナランチャにはまだ早いです。」
「あ、いやこれはその、えー承太郎さん、違いますよね。」
「見ての通りだ。出ていけ。ガキども」
あああああああああ承太郎さん!!!!
フォローしてください!!!!
「承太郎さん。彼女は僕の大切な人です。手を離してくれないでしょうか。」
「ほぉ…DIOの子か…」
「早く離さないと…容赦しませんよ。空条承太郎…」
なんか恐ろしいことが背後でおこってる予感がするんだけど…。
「ジョルノ、違うから!全然そんなことしてないから落ち着いて?ね、承太郎さんも後で話は聞くんで!!」
すると承太郎さんはシーツを掴み、私の胸元を隠すように手渡した。
「状況を説明してもらいましょうか。空条承太郎。」
「状況ってとの前戯をか?」
「フーゴ、前戯ってなんだ?」
「ナランチャ、少し黙ってもらっていいですか。」
「承太郎さんもジョルノも…いい加減にしてください!!!
前戯なんかしてないです!!!!なんなら遠の昔にしました!!!!落ち着いてください!!!」
あ、しまったと承太郎さんの顔を見る。「やれやれ」と言わんばかりにそっぽを向く。
「どういうことです…それは…」
「まぁまぁジョルノ落ち着けよ、今は関係ねえだろ?な?」